店長日記

人生の中の焼酎

2011年02月11日

 和田博温氏が書かれた「焼酎はおもしろい」の中の第18話・「ばあちゃんの焼酎」。
焼酎好きだったおじいさんと全くのめないおばあさん。おじいさんに先立たれたその3年後、おばあさんは倒れ、いよいよの時、「焼酎をお湯で薄めて持ってきて。」と家族に頼みます。そして、その焼酎を目の前に持ってきて「じいちゃんの匂いがするよう」と呟いたそうです。翌日、おばあさんは息を引き取ったとのこと。
じーんとくる話です。人の生活の中に焼酎がいかに溶け込んでいたか。人生とともに焼酎がある。私が焼酎だったら本当にうれしい限りです。
 あまり知られてはいませんが、出水には、かつて特攻基地がありました。いつだったか父は生き残った方から「出撃の時、頂いたお酒は、お宅の焼酎だったかもしれませんな。」と言われたことがあるそうです。この話を私にした時父は、「焼酎が人生最後の時に立ち会ったんだな。」と言ってしみじみと空を見上げていました。
 折しも今日は「建国記念日」。国を想い焼酎で一杯。
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