店長日記
忘れられないお弁当
2011年06月14日
お弁当といえば、必ず思い出すのが高校の友人のK君のお弁当です。K君のお弁当は三段重ねか、当時はまだ珍しかったランチジャーでした。三段重ねのお弁当は、ご飯物、おかず、フルーツで、いつもバランスよく盛りつけられていた記憶があります。ご飯は、毎日、具の違うおにぎり、巻きずし、おかずはお肉やお魚に緑色の野菜というように、お料理の本から抜け出たような見事なものでした。私は祖父母の家に下宿して高校に通っていたので、お弁当は作ってもらえるだけでも有難く、つい、そのお弁当を見て「K君のお弁当、毎日がお花見か遠足だよね。」と言ってしまいました。彼は、私の言葉に吹き出して、お弁当の蓋に巻きずしをのせて回してくれました。「いいよ。」と言ったものの、ちゃっかり頂いて「おいしい。」と叫んだ私です。私こそ花見みたい。
息子が高校生の頃、何度かお弁当を作ることがあり、その度に、あのお弁当を思い出しました。決してあのように立派に作ることは出来ず、3年間、あれを続けたお母様は「あっぱれ」の一言に尽きますが、何より深い母親の愛情を、今になりあらためて思います。K君は現在、東京で活躍していますが、今も変わらず仲良しです。社会の第一線で走り続ける陰には辛いこともあったでしょうに、彼は奮起して頑張ってきたのだろうと思います。その原動力となったのは、あのお弁当だとしみじみ思います。
「コンビニのおにぎりが一番おいしい」という若者の声を聞くたび、「何だかね。」と思うのは私だけでしょうか。
息子が高校生の頃、何度かお弁当を作ることがあり、その度に、あのお弁当を思い出しました。決してあのように立派に作ることは出来ず、3年間、あれを続けたお母様は「あっぱれ」の一言に尽きますが、何より深い母親の愛情を、今になりあらためて思います。K君は現在、東京で活躍していますが、今も変わらず仲良しです。社会の第一線で走り続ける陰には辛いこともあったでしょうに、彼は奮起して頑張ってきたのだろうと思います。その原動力となったのは、あのお弁当だとしみじみ思います。
「コンビニのおにぎりが一番おいしい」という若者の声を聞くたび、「何だかね。」と思うのは私だけでしょうか。