店長日記

鹿の王(上橋菜穂子著)
2015年05月14日
2015年本屋大賞第一位の「鹿の王」を読みました。不思議な犬に噛まれたことで、病が発生します。多くの人が死にゆく中、生き残る者とそうでない者。その背景にあるものは何か?その見えない敵に立ち向かう戦士と医師。
ところでタイトルの「鹿の王」とは、何なのか。
平地で狼や山犬に襲われると、追われて走るうちに仔鹿が遅れてしまうことがあり、そんな時、いい歳の牡が一頭、ぴょんと天敵の前に躍り出て逃げ去っていく群れを背にして跳ね踊るのだそうです。その後どんなことが起こるのかわかりきったことですが、その鹿は厭わない。英雄と呼ぶのにふさわしいかもしれません。
しかし、作者は語ります。
英雄はそれが出来るものがやることで、普通は生き延びるために命を尽くせ、生きて命をつなぎ子を産み増やせと。
敵の前に一頭で飛び出して、躍ってみせるような鹿は、それが出来る心と体を天から授かってしまった鹿だ。才とは残酷なものだと。
この本は、生きること、命とは何か、人は何のために生きるのか?
多くのことを教えてくれます。
ところでタイトルの「鹿の王」とは、何なのか。
平地で狼や山犬に襲われると、追われて走るうちに仔鹿が遅れてしまうことがあり、そんな時、いい歳の牡が一頭、ぴょんと天敵の前に躍り出て逃げ去っていく群れを背にして跳ね踊るのだそうです。その後どんなことが起こるのかわかりきったことですが、その鹿は厭わない。英雄と呼ぶのにふさわしいかもしれません。
しかし、作者は語ります。
英雄はそれが出来るものがやることで、普通は生き延びるために命を尽くせ、生きて命をつなぎ子を産み増やせと。
敵の前に一頭で飛び出して、躍ってみせるような鹿は、それが出来る心と体を天から授かってしまった鹿だ。才とは残酷なものだと。
この本は、生きること、命とは何か、人は何のために生きるのか?
多くのことを教えてくれます。