店長日記
さようなら、中村勘三郎さん
2012年12月11日
12月5日、歌舞伎役者の中村勘三郎さんが亡くなりました。57歳という若さでした。勘三郎さんというと歌舞伎界の革命児といわれ、新しいことに、次々と挑戦するイメージが強かったのですが、ここ数日の追悼番組を見ていると、稽古熱心で、どんな形も身についていた人で、だからこそ、あらゆる芸を務めることが出来たのだそうです。類い稀なる才能はもちろんですが、努力を惜しまなかった人といえます。人柄の良さは誰もが口にすることで、誰かのエッセイで、勘三郎さんは本当に良い人だから、彼のことを悪く言う人は誰もいないという文章を読んだことがあります。きっと優しい人だったのでしょう。だからこそ、歌舞伎も特定の人だけが鑑賞するのではなく「歌舞伎は庶民の娯楽だから。」と大衆が楽しめるような舞台を試みていたような気がします。
昨年10月に観た「俊寛」が私にとっては勘三郎さんを観た最初で最後となりました。私のような初心者にもわかりやすく丁寧に演じてくれていたのが、印象的でした。もう一度行きたいと思ったのは私だけではないと思います。あまりにも若い死で、残念でなりません。心からお悔やみ申し上げます。
昨年10月に観た「俊寛」が私にとっては勘三郎さんを観た最初で最後となりました。私のような初心者にもわかりやすく丁寧に演じてくれていたのが、印象的でした。もう一度行きたいと思ったのは私だけではないと思います。あまりにも若い死で、残念でなりません。心からお悔やみ申し上げます。